2014年1月22日水曜日

どらむん町内会で考えてみたこと

大島です。
少し時間が経ってしまいましたが、DJ MAHIRUくんバースデーバッシュありがとうございました!

毎度のことなんだけど、どらむん町内会で記念っぽい回、
ラストで出演者が揃ってブースからフロアを臨んでるとき、泣いてしまう。

すげー苦しくてめちゃくちゃ嬉しい。
感情がごちゃ混ぜになって、私はどらむん町内会が好きだ、と思う。
その理由について考えてみた。

このパーティの楽しさは、一晩の間にたくさんの音色がかかることだと思う。
秋葉原らしいアニメソングのクラブリミックスに始まり、メインストリーム、ラガジャン、リキッドファンク、ハードコア、ダブステップ、ジュークやムーンバートンがかかる日もある。

でもオールミックスのイベントとは違う。
最後は必ずドラムンベースに帰着する。

どらむん町内会は、オーガナイザーのまひるくんがブッキングしたいゲスト、日時などをおおよそ決めて、他のクルーに連絡する。あとは「よきにはからえ」で、勝手にパーティができていく。
まひるくんからお客さんを何人呼ぼうとか、こういう風にしろとか、具体的なお達しはない。

ドラムンベース以外だってなんでもかけていいし、コスプレしたかったらしていいし、
他のクルーがやることに細かく口を出したりもしない。

あくまでこれは『町内会』だから、この場所にいるみんなが主役。
出演者もお客さんもスタッフも。
全員があるべき姿でいられること。それを尊重している。

だから、パーティをやること自体がまるで義務や不本意な仕事であるかのような閉塞感はクルーの間に全くない。
年齢も性別もバラバラだけど、上下関係みたいなものもまるでない。

みんな対等な友達同士。
それも別に元々ものすごく縁が深かったわけじゃなくて、ドラムンベースを通して知り合った。
まるで、故郷は違うけど近い場所に住んでいる者同士がそっと寄り添うような距離感を保ってパーティを続けている。

毎週一緒に飲みにいったりなんてことはしないから、たまに会えるのがすごく嬉しい。
本当は会いたいんだよ。
会って話したいけど、それぞれ仕事の時間帯が違うし、忙しい。
それに私は会っても遠慮して話したいことが話せなくなるから、
TwitterやLINEでまるで子供みたいなやりとりの応酬。
うるせえとか言ってみたり、面白い画像を送りあったり、
postを見てお気に入りの星マークをつけあうだけだったり。
不器用なんだ。
程度の差こそあれ、器用な性格だったらきっと、私もみんなも
秋葉原に集まってキモオタなんてやってなかったと思う。

そんな感じだけど、音楽を通して、このイベントでものすごく心の距離が縮まる瞬間がある。
他のコミュニケーションじゃ埋められなかった気持ちのやりとりが、音楽を通して叶う瞬間がある。

それが、最初に書いた『ラストで出演者が揃ってブースからフロアを臨んでるとき、泣いてしまう。』の答え。

多分あんな風に気持ちがつながることは音楽を通してしかありえない。
あの瞬間しかありえない。
それを理解して、すごく苦しいのだ。ずっとこんな風でいたいのに、パーティは終わってしまう。

あの場所で、同じ景色を見て、同じ音を聞いているとき、同じ感情を共有できている。

そのことにまるで絆みたいなものを感じて、私は涙が出る。