2014年1月26日日曜日

冬はEvol Intentが聴きたい

大島です。

寒い日が続くとEvol Intentが聴きたくなる。





どっちも7年程前の曲ですが、かっこいい!
下の曲は、ドラムンベースシーンの核弾頭、hagakureのDJ YO-HEYさんがよく使ってて、当時めちゃくちゃ憧れてたなー。


最近はNoisiaさんと組んでこんなのを…クソヤバいな!!!天才。




私はダークな曲は自分ではかけないんですが踊るのは好きです。
壊れてる感じのも好きだけど、こういうのかけてると頭に音が残りすぎてなんかネガティブになっちゃうんです〜。

改めて聴くとハードステップ、ダークステップではやっぱりEvolがズバ抜けてかっこいいと思うんだけど、なんでそんなに知名度ないんだろうね?多分日本に来たこともないはず。

2014年1月22日水曜日

パーティレポ - 2014.1.18 SCRUB - 渋谷club asia


大島です。日記混じりのパーティレポです!


2014.1.18 餃子会 (渋谷王将)



Ren、ひよみ、エレカ、guchon、ARUMAKAN、Toshidai、Tomoki Takeuchi、俺。
FLKAD欠席。(順不同、敬称略)次回はもうちょい増えるかも?
餃子2、30人前くらい食べたあとサイゼリヤでだらだら。
Tomoki Takeuchiさん、珍しく超よっぱらっててお喋りだった。
でも何一つ覚えてる話はない。しょうもない話ばっかりだったのでしょう…!


Tomoki Takeuchi



彼はギターの腕前が天才的です。長野県出身の25歳。
タッピング奏法の通称ホワイトニンジャ。

 


出演予定
アナクロコネクシオン - 2014 1/25 @高円寺 cafe&barコネクシオン http://urenoruf.tumblr.com/post/73943509847


2014.1.18 SCRUB  渋谷clubasia




その後はRen、ひよみ、エレカ、ARUMAKAN、Tomoki Takeuchi、俺で渋谷club asiaへ。
過去のエントリでもちょこっと書いた次世代な不良オタ代表、TweiRaketenさんの
オーガナイズしたイベント。
でもサイゼ長居しすぎてTwei見逃した…ほんとごめんなさい。
ターンテーブリストが集まってて、メンツも内容も濃かった!



DJ TAKAKI



ドラムンの未来を背負って立つDJ TAKAKIさん、最高のやつだった。



やっぱり私はドラムンベースが好きです。
TAKAKIさんはバトルの腕もやばいしクラブプレイも最高とかやばすぎる。
最高以外の言葉が奪われて、観客はみなただのバカになる。最高かー!
初めて観たとき、ゴリゴリのメインストリームをなんて笑顔でかけるんだろうって
完全にやられました。


DJ FUMMY



そのあと、ずっと生で観てみたかったDMC 2013年日本チャンピオンのDJ FUMMYさん。



超やばかった。すっごい楽しかった。この人DJで客とコミュニケーション取るのうますぎだよ…!
始まる前に『顔でレコード止めるやつと田我流のルーティン好きです』って言ったらやってくれたー!!
顔でレコード止めるの、この動画より激しかったようなw
終わったあと『俺リクエスト全部応えましたよ!』って、超いい人…。

DJってちょっと陰のある人が多い気がするけど、この方は底抜けに明るくてパワフル。
生え際に若さと自信がみなぎってます。めちゃめちゃ元気をもらいました。

この日のclub asiaの様子がYouTubeにアップされてました。



DJ目線で面白い映像!
しかしこれ撮ったのテキーラ行きまくったあとらしく、すこし酔いますw




ワードプレイ面白すぎだし、最後にレコードを頭で叩き割ってるw 自己表現が得意!
この頃はまだ21歳の年らしく…おそろしい。
ターンテーブリズムの未来は明るいね。



やっぱり自分は音楽聴いて飛び跳ねてる以上に幸せなことを知らない。
音楽家のみなさんありがとう。
これから加齢とかで身体が動かなくなったらホント泣くな。

昔、ドラムン界隈のお客さんで76歳のおじいちゃんがいて、
その人アンセムがかかるとDJブースに向かって杖を上げるんだけど、
もし踊れなくなってもそんな老人になりたい。


今週末はPooP一周年!



アニソンとクラブミュージックのバランスがとてもいいイベントです。
私の2013年上半期ベストDJのお風呂さんも出るし、大好きなKilldiscoさんも出るし、
確実にヤバイやつです。楽しみだ~。



PooP 1st Anniversary - 2014.1.26 渋谷kinobar
http://tweetvite.com/event/2w40

どらむん町内会で考えてみたこと

大島です。
少し時間が経ってしまいましたが、DJ MAHIRUくんバースデーバッシュありがとうございました!

毎度のことなんだけど、どらむん町内会で記念っぽい回、
ラストで出演者が揃ってブースからフロアを臨んでるとき、泣いてしまう。

すげー苦しくてめちゃくちゃ嬉しい。
感情がごちゃ混ぜになって、私はどらむん町内会が好きだ、と思う。
その理由について考えてみた。

このパーティの楽しさは、一晩の間にたくさんの音色がかかることだと思う。
秋葉原らしいアニメソングのクラブリミックスに始まり、メインストリーム、ラガジャン、リキッドファンク、ハードコア、ダブステップ、ジュークやムーンバートンがかかる日もある。

でもオールミックスのイベントとは違う。
最後は必ずドラムンベースに帰着する。

どらむん町内会は、オーガナイザーのまひるくんがブッキングしたいゲスト、日時などをおおよそ決めて、他のクルーに連絡する。あとは「よきにはからえ」で、勝手にパーティができていく。
まひるくんからお客さんを何人呼ぼうとか、こういう風にしろとか、具体的なお達しはない。

ドラムンベース以外だってなんでもかけていいし、コスプレしたかったらしていいし、
他のクルーがやることに細かく口を出したりもしない。

あくまでこれは『町内会』だから、この場所にいるみんなが主役。
出演者もお客さんもスタッフも。
全員があるべき姿でいられること。それを尊重している。

だから、パーティをやること自体がまるで義務や不本意な仕事であるかのような閉塞感はクルーの間に全くない。
年齢も性別もバラバラだけど、上下関係みたいなものもまるでない。

みんな対等な友達同士。
それも別に元々ものすごく縁が深かったわけじゃなくて、ドラムンベースを通して知り合った。
まるで、故郷は違うけど近い場所に住んでいる者同士がそっと寄り添うような距離感を保ってパーティを続けている。

毎週一緒に飲みにいったりなんてことはしないから、たまに会えるのがすごく嬉しい。
本当は会いたいんだよ。
会って話したいけど、それぞれ仕事の時間帯が違うし、忙しい。
それに私は会っても遠慮して話したいことが話せなくなるから、
TwitterやLINEでまるで子供みたいなやりとりの応酬。
うるせえとか言ってみたり、面白い画像を送りあったり、
postを見てお気に入りの星マークをつけあうだけだったり。
不器用なんだ。
程度の差こそあれ、器用な性格だったらきっと、私もみんなも
秋葉原に集まってキモオタなんてやってなかったと思う。

そんな感じだけど、音楽を通して、このイベントでものすごく心の距離が縮まる瞬間がある。
他のコミュニケーションじゃ埋められなかった気持ちのやりとりが、音楽を通して叶う瞬間がある。

それが、最初に書いた『ラストで出演者が揃ってブースからフロアを臨んでるとき、泣いてしまう。』の答え。

多分あんな風に気持ちがつながることは音楽を通してしかありえない。
あの瞬間しかありえない。
それを理解して、すごく苦しいのだ。ずっとこんな風でいたいのに、パーティは終わってしまう。

あの場所で、同じ景色を見て、同じ音を聞いているとき、同じ感情を共有できている。

そのことにまるで絆みたいなものを感じて、私は涙が出る。

2014年1月11日土曜日

きのうのつづき

大島です。
あの記事書いてからちょっともやもやしてるので自分のことでも書こうかと。

私自身、中学高校スクールカーストでは下の下にいたので不良のことはよくわかりません。
背が高いって理由から中学一年生のとき目立つグループに入りそうになったものの
あまりにも中身がゲロオタコミュ障だったので離れてから不良の方とはほぼ接点がないです。不良の男の子に優しくされたことも記憶にない。
私は人と上手く喋れなかったから、美術部に所属して休み時間はNARUTOを読んでへたくそなマンガを描いてるような子供でした。
ただ、なんとなく同世代のみんながかっこいいと思ってるものはそういうものなんだなという認識はずっとあったので書いてみただけです。

ぶっちゃけ、エイベックスがやろうとしてるあのスタンダードな不良作戦は、ちょっと時代錯誤なんじゃないかな、と思う面もあります。
ただ、家庭環境などからANARCHYには共感する部分もあって、売れてほしいので書きました。多分これから先は、いままでの不良売りを踏襲しても思うようなヒットってのは飛ばせないんじゃないかな。田我流は不良じゃなかったからこそ売れたなんて見方もファンの共通認識だし。そこらへんはうまくやって欲しいですが。

最近心にガツッと響いたのはこれ。
TARO SOUL / SOUL DREAMER



歌唱力が本当に素晴らしい方ですが、この曲は歌詞がやばいくらい超良いです。大好きな曲です。
この人についてもブログを書きたい。

2014年1月10日金曜日

ANARCHYは日本の音楽界でスターになれるか

大島いづみです。
前回のエントリ(追記で1/7にヤバい動画貼ったので見てみてください!)でANARCHYめっちゃ熱っぽく紹介したのに、私の周りでは特に反応がありませんでした。
何故?穿った見方で紹介してしまったからでしょうか。本人にぶん殴られる覚悟でブログを書いたのに。
なんだか使命感みたいなものに火がつきました。
今回はANARCHYの外側、彼を取り巻く環境などについて書こうと思います。


avexがANARCHYを選んだ理由



ANARCHYがエイベックスと契約!エイベックス内に新レーベル「CLOUD 9 CLIQUE」を設立。
http://rrated-news.seesaa.net/article/384025608.html

昨年12月31日のニュースです。
ANARCHYを選ぶとは、またavexらしい素晴らしい人選をしたなと思いました。
avaxと言ったら超ド級メジャー(大衆的)な事務所ですよね。


ヤンキーの文化は大衆そのものである



かつての尾崎豊、長渕剛、浜崎あゆみ、果てはEXILEに至るまで、 
大衆の音楽とはえてしてヤンキー文化の影響を受けています。
というか、大衆=ヤンキーといっても過言ではない。
カウンターカルチャーとはずばりヤンキーのことです。
近年はボーカロイド、アニソンなどオタク文化がそれに対抗してきていますが、
それまでヤンキーの文化がなにより数が多く強かったのです。しかもステレオタイプの。
だってお勉強ができる人ってクラスの一部ですよ。
それ以外はみんな自分のことを誰かより劣るというコンプレックスを抱いて生きています。
自分が不良だったら不良に共感できるし、不良じゃなくても不良はなんか強そうだからかっこいい。
不良=ダサいという認識は、若くセンスの良いサブカル、オタクの子の中くらいにしか存在しません。
しかも悲しいことに、不良=ダサいのがいくら事実だったとしても、サブカルやオタクの子が
不良だっせえ』なんて言ったところで周りには負け惜しみに聞こえてしまいます。
なぜなら、不良の方が女にモテるからじゃないだろうか。誰だって本音は女にモテたいんだ。


女は不良に優しくされたら惚れるという因果律を持っている



これは完全に「天使なんかじゃない」世代のたわごとですけど、間違いなくガチのやつです。
この因果律に逆らえる女を私は知りません。
不良とはそもそも第一印象がマイナスからのスタート。
すごく怖そうな人…」「横柄な感じだな…」と思っていたのに、なんだか普通に会話してくれた♥
↑これが罠です。因果律です。冷静に振り返れば、人間としてごく当たり前の行動であり、
まったく大したことされてないのに、めちゃくちゃ優しくされたと思い込んでしまう。
同じことをいつも優しい会社のくたびれたおっさん上司にされた場合、「うぜえ」と給湯室かなんかで冷たく一蹴するクセにです。
そうです。バカなんです。女はバカばっかりです。本当にすみませんでした。


そういえば最近、不良のオタクってのもいるよね


※画像は「不良のオタク」ではなくごくふつうのキモオタ代表、我らがどらむん町内会CREWのまひるさんと団長さんです。

個人的に最強なのは不良のオタクだと思います。
おしゃれでちょっと悪そうな雰囲気だけど、パソコンやアニメにも詳しい。
こういう不思議なミクスチャーも平成生まれ以降の年代では稀に見かけることができます。例えば、
  ◆ Block.fmで番組を持つHyperJuice(http://fazerock.xii.jp/)
  ◆ 何かと話題のTREKKIE TRAX主宰のFutatsukiくん(http://www.trekkie-trax.com/)
  ◆ UNIKE!をオーガナイズして渋谷club asiaを超満員にしたZwei Raketen(http://iflyer.tv/ja/ivozzzzz/)
みんな今後のクラブミュージックシーンを確実に担っていくことになるとても勢いのある若者です。
おそらくこのパターンはこれからどんどん増えていくことでしょう

近年に入ってオタク文化が強くなってきた理由としては、 特別でない一般の層にまでパソコンやインターネットがあまねく普及し、高度な情報化社会になってきたことがあげられます。
時代に則した生き方をすることはカネ、権力、強さになる。女はそれをよく知っています。
女性芸能人とIT長者の結婚は何度も世間を騒がせました。
情報化社会で一番の武器であるパソコンに詳しいことは、かつての不良にとって 
喧嘩が強いことと同じくらい女にモテるための必須スキルであると言えます。
いや、別にモテたくて喧嘩が強くなったりパソコンできるようになった訳じゃないと思いますが。
話が脱線しました。すみません。


大衆がショウビズに求めるものは欲求不満の解消である



さてここらへんで話を戻し、核心へ。
ヒップホップは元々黒人の貧しい地域の音楽だったはずでしたが、日本においてはZeebra(慶応卒)やRHYMESTER(早稲田卒)など、なぜか第一線で活躍している人は高学歴が目立ちます。
というか死ぬほど高学歴ばっかりです。
ラッパーは本をたくさん読まなきゃいけないとかお勉強をしなきゃいけないとか教養がないとダメとか、そりゃ芸の幅を広げるにはその通りなんだろうけど、なんていうかな、それ、ぜんぜん不良(大衆的)じゃないだろ。
夢がない。尊敬はするけど感情移入できない。 
だって俺、難しい本読みたくないし勉強できねえもん。大衆の心の声はおおよそこんなところです。
これは高学歴ラッパーに対するディスじゃないですよ。
表現のひとつとして堅実な人間がラップを選ぶのは全然アリです、いいと思います。
でも正直言っちゃうと、大衆であるところの我々消費者はもっと 
夢に見たみたいなわかりやすい不良の成り上がりのスターを待ち望んでいるんです。
うだつのあがらない自分の人生と重ね合わせて、それでもあるとき一発大逆転して欲しい物は全部手に入れた!みたいな、夢のあるスターを。
俺らの欲求不満をぶっこわして欲しい。
本当のショウビズってそういうもんでしょ。


ここにきて筋金入りのヤンキー、ANARCHYの登場だ



やっと真打ちの登場です。
まず、経歴からして華々しく日本の不良の伝統を守ってます。

1981年、大阪府に生まれる。
1984年、京都の市営団地に転居。
1998年、暴走族のリーダーになる。ケンカや悪さを繰り返し、決闘罪(決闘罪の適用は日本で3例目)などに問われ、1年間を少年院で過ごす。

すげえな。
wikiだとめっちゃあっさり書いてありますけど、本当にいろんなことがあったみたいです。
暴走族になった理由も泣かせるものがあるんですが、それはまた別の機会に。クソかっこいいですよ。

今年(2014年)に33歳とのことですが、1971年~1982年生まれくらいの年代は
それ以降に生まれた人間よりかなり荒んだ青春時代を過ごしています。



小学校高学年~中学生くらいの思春期に社会的背景としてバブルが崩壊して経済は右肩下がり、
就職難に親のリストラ、若者は日本の明るい未来なんて想像できなくなりました。

何をやるにしても人数が多く競争が激しい。
そして競争に勝ったところで他の世代と比べると将来の安定とは程遠い生活を送っていたり。
失われた10年、ロストジェネレーション世代なんて呼ばれてるみたいです。


渋谷のセンター街にすら防犯カメラがなかった。 
クラブもIDなしで未成年がどこでも自由に出入りできていました
オヤジ狩りや援助交際なんて若者の犯罪を象徴する悲しい言葉まで生まれてしまいました。

そして義務教育で情報処理の教育も受けていない世代です。 
わずかに経済が上向いたあのITバブルの恩恵にすらあぶれた人が大半です。
現代はパソコンができればとりあえず高卒でも中卒でも関係なく夢が見れる時代です。
しかしこの辺の世代の若い頃は、「一般的な社会のレールから外れた人間に残された将来の道はド底辺である」と思われていました。
それが嫌なら、成り上がるしかない。


そんな時代を族の頭として生き抜いたANARCHY。
詳しくは著書「Anarchy痛みの作文」に書いてあるかもしれません。私はまだ入手できてないです。

あと最後にいっこだけ言わせてくれ。


顔が男らしい



これでジャ○ーズみたいなツラしてたら最悪なんですよ。
甘いマスクっていうんですか?そういう顔してたらぜんぜん信用できない。
女に媚びてんじゃねーぞ!?って俺の中の何かがキレそうになってしまう。
本音は女にモテたい。しかしあからさまに女にウケそうな男はイラッとする。
このアンビバレンツ。イケメンはイケメンパラダイスにでも帰っててくれ。 
俺らのヒーローが世間に甘やかされたいわゆる「軽薄なイケメン」であってはならない。
硬派な男前でなくちゃいけないんだ。


以上です。
ぜひANARCHYさんの今後の活躍に注目してみてね!

出典:
ANARCHY 公式サイト(http://www.anarchyjp.com/
ウィキペディア - ANARCHY (http://ja.wikipedia.org/wiki/ANARCHY
ヤンキー文化論序説 (http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/03/post-951.html
天使なんかじゃない 矢沢あい(http://matome.naver.jp/odai/2134925716383599901
ラッパーって高学歴ばっかりじゃない?(http://sonicch.com/archives/24052467.html

2014年1月7日火曜日

深読み日本語ラップ - Energy Drink / ANARCHY (DGKA)

<2014/01/07 追記しました。>

大島いづみです。
先日、ジャパニーズヒップホップ初級というエントリで紹介したANARCHYの
フリーダウンロードアルバムからこれは名曲だと思ったのを一曲。

 
http://www.anarchyjp.com/anarchy/pc.html

TITLE:DGKA (DIRTY GHETTO KING ANARCHY)
 ARTIST:ANARCHY
 LABEL:R-RATED RECORDS/RRR-1018
 PRICE:フリー・ダウンロード
 RELEASE DATE:11月13日
 ダウンロード

TRACK LIST
 01. GANGSTAR (Pro. AVA1ANCE)
 02. SUPER BAD (Pro. KUT)
 03. FOR MY LADIES (Pro. KUT)

 04. ENERGY DRINK (Pro. AVA1ANCE)

 05. SCHOOL OF HARD KNOX feat. MACCHO & T.O.P. (Pro. BLAST OFF PRODUCTIONS)
 06. KONNICHIWA BITCHES feat. SMITH-CN & SIMON (Pro. AVA1ANCE)
 07. BANK TO BANK feat. KOHH (Pro. LEXI BANKS)
 08. MUCH LATER feat. L.E.P. BOGUS BOYS
 09. LOYALTY (Pro. STATIK SELEKTAH)
 10. KYOTO CHILLIN - RUFF NECK (Pro. BLAST OFF PRODUCTIONS)



  04. Energy Drink / ANARCHY


 

 これって多分、リキッド(ドラッグ)のこと歌った曲だと思うんだけど、やばいわこれ。
 すんげー病んでる。超病んでる。
 めっちゃ悲しくなる。

 人間の心の闇の深いところを無理矢理見せつけられてるみたいですげー怖い。

 全体を通してどこにも救いがなさすぎて心がガッサガサになる。
 これだけ明るい単語連発しててこんだけ終わってる感出せる表現力がすごい。

 かなり偏る私見ですが、特に気になったリリックの感想を深読みして書きます。


『高級料理よりドミノピザにコーラ』

 ピザなんてまんま "ジャンク" フード。1バース目としてはかなり気が利いてる。


 『だって俺ら団地育ちの不良やん』

 大人になってるのに、いつも心がそこに戻ってしまってる。
 自分は変わりたくても変われないと思ってるんだろうし、
 変えられない過去も自分のことも諦めてしまっている響きがある。


 『自分らしく生きる、着たい服着る、タトゥにグリル…』

 自分らしく、って一体なんなんだろうと考えさせられる。
 自分らしく、の部分には悪いことやドラッグをやめられない自分、
 というのも含まれてるように聴こえる。


 『世間の目なんてどうだっていい』『盛り上がるぞ友達と』『明日は何しよう』

 悲しすぎて聴いてらんねー。胸が痛くなる。3つとも完全に現実逃避している。


 『生きてること自慢しようトコナに』

 トコナってドラッグのオーバードーズで死んだって説があるんだけど、この歌詞は、
 「自分は "今は" まだ死んでないから自慢できる(ただし死の予感はある)」ように聴こえる。
 てかまず普通、死を意識しないと自分が生きてることを意識しないでしょ。


 『楽しむこともっと頑張ろう』

 楽しむことって頑張る(努力する)ことではないと思うんだけど、
これはつまり頑張らなきゃ何にも楽しくないと言ってる。
そして「頑張る」って肩に力が入ってるかぎり多分楽しくはなれないと思う。


 『だって遊ぶことも仕事なんだもん』

 ドラッグやってる罪悪感を払拭したくて言ってるみたいに聴こえる。


 『明日も楽しめること探そう』

 このままドラッグをやってても明日は楽しくない、楽しめないってわかってて
言ってるように聴こえる。

 これを言ったあと、そのままこの歌は終わってしまう。



 とにかく怖い。
 ここまで怖い曲聴いたの生まれて初めてかも。

 補足ですが、02.Super Badで『ドラッグ"飲んで"人間やめる』って言ってるな。

 ケースバイケースだけど、一般的にドラッグは『やる』もので、
 動作としてはまあ『吸う』のが多いよね。大麻にしろコカインにしろ覚せい剤にしろ。

 ANARCHYというアーティストにとっては
『ドラッグは”飲む”もんで、飲んだら人間として終わってる』ってはっきりとした自覚がある。
 自覚がありながらやめられないで現実逃避に耽溺している。

人間の感情の発露としてかなりすげー曲です。

結局アーティストって人生や生き方含めアーティストだよなあと思った。

ヤバイ曲です。是非!!

※注:本人が実際やってるかどうかは別問題なので誤解なきように。 

ANARCHY オフィシャルサイト
http://anarchyjp.com/


2014/01/07 追記:

この曲の本当にやばいところは『世間の目なんてどうだっていい』って言ったあとに 
『仲間が見てるから降参できん』って続くところなんですよ。
世間の目と仲間の目というのは地続きにある。
知らないやつからどう思われてもいいと言いつつ、仲間の目は気になる。結局他者からの目を気にしちゃってるんです。
降参したいけど、仲間の目を気にしてやめることができなくなっている。
世間の『やめろ』っていう目と、仲間からの『もっとやれ』って目。どっちが味方なのかな。

本当に奥深い曲です。よくできた物語を読んでいるよう。


DJ 威蔵さんがEnergyDrinkでビートジャグリングをしている動画を見つけた!

http://instagram.com/p/i0xfCnvqKX/

http://instagram.com/p/i0xfCnvqKX/

動画再生時間内に緻密に計算され尽くしたドラムパターンの8小節のビートジャグリングを
完璧に決め、最後に『素晴らしいよこのドリンク』に合わせてEnergyDrinkならぬ
ブランデーのカミュをかかげてます。
お前らドラッグじゃなくて酒を飲め~、ってメッセージかな。優しいお兄さんです!